ドローン保険の種類は何がある？補償範囲と選び方をわかりやすく解説！

2025年6月19日2025年6月25日

「子どもにドローンを飛ばさせてみたいけれど、事故が怖い」「万が一のとき、自分が責任を負えるのか不安」──そんな思いを抱えている親御さんも多いのではないでしょうか？

実際にドローンを屋外で飛ばす際には、保険の加入が大切な前提になります。

特に親子で楽しむドローン操作では、安全管理の主導権を親が持つことが、信頼と自由の両立に繋がります。

近年では、個人向けにもさまざまなドローン保険が登場しており、事故補償・機体損害・法律上の賠償責任まで幅広くカバーできる選択肢が増えています。

しかしその一方で、「種類が多くて違いがわからない」「法人向けとの違いって何？」と戸惑う方も少なくありません。

この記事では、

ドローン保険の種類ごとの補償範囲と特徴
実際に私が比較検討した選び方の視点
親子利用におすすめの保険の探し方と注意点

などについて詳しく解説しています。

ドローン保険の種類と補償範囲をまず理解しよう

ドローン保険にはいくつかの種類があり、それぞれ補償対象となる内容が異なります。

まずはその全体像を把握することで、自分たちの飛行スタイルに合った保険を選ぶ準備が整います。

ここでは、代表的な３つのドローン保険についてご紹介します。

対人・対物の賠償リスクに備える保険とは

ドローンが原因で他人をケガさせたり、他人の車や建物などを破損してしまった場合、法律上の賠償責任が発生します。

このようなリスクに備えるのが、「対人・対物賠償保険」です。

個人利用でも加入できるタイプが多く、最低限加入しておきたい基本的な保険と言えるでしょう。

たとえば、河川敷や公園での飛行中に通行人の自転車に接触して転倒させた場合、この保険がなければ全額自己負担となります。

実は私自身も、草地での操作中に強風で機体が逸れ、自転車のタイヤに触れてヒヤリとしたことがあります。

墜落や故障もカバーできる機体保険の役割

ドローンは精密機器ですので、落下や水没、衝突による故障や損傷がつきものです。

そのような場合に備えるのが、「機体保険（動産保険）」です。

保険によっては、操作ミスによる落下だけでなく、自然災害や盗難までカバーするものもあります。

特に高価なドローンを使う場合には、この保険の有無で修理・買い替え時の出費が大きく変わります。

機体保険が有効な具体的ケース

風の影響で操作不能となり、木に激突して破損
河原での離陸中に突風で機体が川へ落下
帰宅途中に盗難被害にあった

こうした不測のトラブルにも備えられるという意味で、初心者ほど加入を検討しておくべき補償だと私は感じています。

個人と法人で異なる契約条件と注意点

ドローン保険には、個人向けと法人向けの2種類があります。

法人契約は業務利用が前提となっており、飛行場所や頻度によっては補償範囲が広く、事故対応も手厚い傾向があります。

一方で、個人契約では家族や子どもが飛ばす場合に適用されるかどうか、被保険者の定義をよく確認する必要があります。

とくに注意したいのが、「操縦者＝契約者本人でなければ補償されない」ケースです。

私も最初の保険選びで、「子どもが飛ばした時に適用されるか」を電話で何社も問い合わせました。

親子で飛ばす予定がある方は、家族使用がOKかを事前に確認することをおすすめします。

ドローン保険の選び方で迷わない！私が比較した3つの視点

保険の種類や補償内容を理解したうえで、いざ加入となると「どれを選べばいいのか」と迷ってしまいますよね。

実際、私自身も初めてのドローン保険選びで何日も比較検討しました。

ここでは、私が重視した3つの視点をもとに、迷わず選ぶための考え方をご紹介します。

実際に保険を選ぶ前に、まずは資格試験当日の流れや準備も把握しておくと安心です。

試験当日の持ち物や行動ポイントはこちらの記事をチェックしてください。

補償内容・保険料・事故対応のバランスを取る考え方

まず重視したのは、「補償の範囲と金額が自分の飛行スタイルに合っているか」です。

たとえば、月に数回の趣味飛行なのに年間3万円の保険では割に合いません。

逆に、イベント撮影や高価な機体を扱う場合には、保険料が高くても補償の手厚さを優先すべきでしょう。

この判断をするには、利用頻度・飛行場所・使用者を一度紙に書き出して整理するのがおすすめです。

私は「家の庭・公園・河原」での週末飛行が中心だったので、年間1万円前後で最低限の補償があるタイプを探しました。

自己負担ゼロを目指せる特約や免責オプションの探し方

次に注目したのが、「事故時の自己負担額」です。

保険によっては、損害額の一部を自己負担する必要がある場合があります。

そのため、免責額（自己負担分）がゼロになるオプションや、示談交渉サービス付きの保険を選ぶと安心感がぐっと増します。

特に親子で使う場合、相手方への説明がスムーズに済むサービスがあると、精神的負担も軽減されます。

自己負担ゼロを目指す保険のチェックポイント

「免責金額：0円」と明記されているか
示談交渉・代行サービスが含まれているか
賠償限度額が対人・対物で十分か（1億円以上が目安）

保険は“万が一”のためのものだからこそ、補償内容の見落としが命取りになります。

私が選んだ決め手は「家族で使える補償範囲」だった

最後に決め手となったのは、「家族の誰が飛ばしても補償が受けられるか」でした。

ドローン保険の中には、契約者本人以外は補償対象外というものもあります。

私は「いつか長男にも飛ばさせたい」と思っていたので、家族共用が明記された保険に絞って探しました。

結果的に、月額1,000円程度で対人・対物・機体補償がついたプランを見つけて契約しました。

保険の資料には小さく「配偶者・同居親族は対象」と書かれていたので、見落とさないよう何度も確認しました。

家族でドローンを楽しむ予定がある方は、ここが最大のチェックポイントになると思います。

ドローン保険料の相場とお得に加入する3つの工夫

保険を選ぶ際に気になるのが「年間でどれくらいの費用がかかるのか」という点です。

ドローン保険にはいくつかの加入パターンがあり、使い方や契約内容によって保険料が大きく変わります。

ここでは、保険料の相場感と、少しでもお得に加入するための工夫について解説します。

年間保険料は用途と飛行頻度でここまで違う

ドローン保険の年間保険料は、趣味利用か業務利用かによって大きく異なります。

たとえば、趣味で飛ばす個人向け保険は、年間5,000〜15,000円程度が相場です。

これに対して、業務利用（測量・撮影など）を目的とした法人契約は、年間2万〜6万円になることもあります。

また、加入する保険のタイプ（対人・対物のみか、機体保険も含むか）によっても料金は変動します。

私は週1回の飛行を想定していたので、「月1,000円以内」を目安にして保険を絞り込みました。

継続割引・複数契約で保険料を抑える方法

保険会社によっては、継続契約による割引や、自動車保険とのセット契約など、お得なプランを提供していることがあります。

たとえば、同じ会社で車とドローンの保険を契約すると、数％割引される制度もあります。

さらに、長期契約（2年契約など）を選べば、1年あたりの保険料を抑えることが可能です。

保険料を節約するための工夫

ドローン以外の保険（車・火災）との同時契約で割引
複数年契約による一括支払い割引
飛行日数限定のスポット保険（イベント向け）も検討対象に

飛行頻度が少ない方や、試験合格後すぐに機体を飛ばしたい方は、こうした選択肢を活用するのもよいでしょう。

趣味利用と業務利用で異なるコスト構造

趣味利用と業務利用では、求められる補償内容にも違いがあります。

たとえば、業務利用では「納品物の破損による賠償責任」や「クライアントとの契約不履行」なども考慮されます。

そのため、損害賠償額の上限や示談対応の可否が保険選びのカギになります。

一方、趣味で飛ばす場合は、「機体の修理費」や「対人・対物補償の限度額」がポイントになります。

私は子どもとの飛行が目的だったので、業務利用の高額保険よりも、“家庭向けに設計されたバランス型プラン”を選びました。

保険料だけで判断せず、利用目的に合った補償内容と価格のバランスを意識して選ぶことが大切です。

万が一のドローン操縦事故時に自己負担をゼロに近づける対応フロー

どんなに慎重に操作していても、ドローンには事故のリスクがつきものです。

そして事故が起きたとき、適切な対応ができるかどうかで保険金の支払い可否や自己負担額が大きく変わります。

ここでは、万が一の際に慌てず行動できるよう、対応フローと家族内の備えについてご紹介します。

事故直後にすべき3ステップの行動とは

事故が発生した場合、まず大切なのは冷静に行動することです。

そのために押さえておきたいのが、次の3ステップです。

安全の確保：二次被害を防ぐため、速やかにドローンの電源を切る
相手の確認：けが人や物損の相手がいる場合は謝罪と連絡先交換を
現場記録：写真・動画で被害状況を残す（ドローンの位置、周囲の状況など）

この初動を丁寧に行うことで、後の手続きや保険会社とのやり取りがスムーズになります。

私も最初の事故時、冷静に記録したおかげで、保険金請求がスムーズに通りました。

記録・証拠・連絡の正しい順番で保険金を確実に受け取る

事故後の対応で特に大事なのは、「記録」「証拠」「報告」の3つを順番通りに行うことです。

写真だけでなく、操縦中の動画やログデータも重要な証拠になります。

次に、保険会社への連絡はできるだけ24時間以内に行いましょう。

事前に連絡先や必要書類をメモしておくと、慌てずに対応できます。

保険金請求で必要になる主な情報

事故発生日時・場所・状況の説明
被害者情報（名前・連絡先）
損害の内容がわかる写真・動画
警察や管理者への報告が必要な場合は、その控え

保険金がスムーズに下りるかどうかは、事故の記録と報告の精度にかかっているといっても過言ではありません。

家族で共有したい事故時マニュアルの作り方

いざという時に慌てないためには、家族全員で事故対応フローを共有しておくことが欠かせません。

簡単なA4用紙に、次のような内容を書き出しておくと安心です。

緊急連絡先（保険会社、家族、管理者など）
事故発生時の行動フロー（箇条書きでOK）
操作記録の保存方法（アプリ・スクリーンショットなど）

子どもと一緒にフローを読み上げながら確認すると、緊急時の理解度が高まります。

我が家ではホワイトボードに「ドローン事故時の3ステップ」として貼り出し、操作前に必ず一読するルールにしています。

楽しく飛ばすためには、事前の“もしも対策”が欠かせません。

事故対策を整えたら、次は楽しい親子のドローン空撮に挑戦してみませんか？

必要な準備や計画のポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。

迷ったらこれ！ドローン保険3社の比較と選び方チェックリスト

ここまでで、ドローン保険の種類や選び方、事故時の対応についてご紹介してきました。

とはいえ、「結局どの保険会社を選べばいいの？」と迷う方も多いと思います。

そこで私が実際に比較検討した保険会社3社と、その選び方のチェックリストをご紹介します。

補償範囲・価格・事故対応の3軸で比較した結果

ドローン保険は各社で特徴が異なり、それぞれ強みがあります。

今回は、個人契約が可能で、親子での利用にも向いている3社を比較してみました。

保険会社	補償範囲	価格帯	事故対応
ドローン保険A社	対人・対物・機体補償	年額 12,000円〜	専用窓口あり（即日連絡対応）
ドローン保険B社	対人・対物のみ	年額 7,800円〜	メール対応中心
ドローン保険C社	対人・対物＋盗難補償	月額 980円〜	チャット相談可（365日）