「子どもがドローンに興味を持ち始めたけれど、親の自分は何から学べばいいの?」
そんな悩みを持つ親御さんが増えています。
特に法律や機材の扱いが関わるドローンは、趣味の延長として手を出しにくく感じる方も多いのではないでしょうか。
けれど最近では、親子で安心して始められる「無料のドローン講座」や学習サイトが続々と登場しています。
これらをうまく活用すれば、費用をかけずに国家資格の基礎を固め、子どもの挑戦にも安全に寄り添うことが可能です。
この記事では、
- 初心者の親向けに使える無料ドローン講座の紹介
- 独学でも学びを定着させる3ステップの学習法
- 家庭内で楽しく続けるための習慣や工夫
- 親が学ぶことで子どもにも広がる学びの好循環
などについて詳しく解説しています。
初心者の親が始める!無料で学べるドローン講座と学習サイト
「まずは自分が理解しなきゃ」と思っても、何から手をつければいいのか迷ってしまいますよね。
そんな方におすすめなのが、無料で受けられるドローン講座や解説サイトです。
費用ゼロでも十分な基礎知識を得られ、親としての第一歩を安心して踏み出すことができます。
ここでは、特に初心者の親向けに役立つ学習リソースを3つのカテゴリに分けて紹介します。
無料ドローンオンライン講座の中で日本語対応のおすすめ3選
無料で始められるドローン講座の中でも、日本語対応かつ信頼性の高いコンテンツを選ぶことが大切です。
おすすめは以下の3つです。
講座名 | 特徴 |
---|---|
Drone Academy(ドローンアカデミー) | 国家資格に対応した基礎講座が無料公開されており、動画で視覚的に理解しやすい構成です。 |
JUIDA提供のeラーニング体験版 | 操作マナーや法律の基礎を丁寧に解説。メール登録のみで試せます。 |
ドローンスクールジャパン体験動画 | 実際の教習風景が見られるので、学習のイメージが具体化できます。 |

私はJUIDAの体験版を夜中にイヤホンで聞きながら視聴しました。
難しい内容も多いですが、映像付きだと意外と理解しやすく、親の自信にもつながります。
YouTubeで初心者向けに評判の高いドローン解説動画5本
「長い講座は時間的にきびしい…」という場合は、YouTubeを活用しましょう。
操作のコツや法律の注意点など、短時間で学べる動画が多数あります。
- 【ドローン初心者講座①】まず覚えるべき5つの操作(@DroneStart)
- 知らないと違法!?ドローンの飛行ルールを解説(@SkyRulesJapan)
- 子どもと飛ばす前に親が知るべき安全対策(@親子でドローン)
- 1万円でできるドローン練習法(@低予算ドローン部)
- 技能証明制度を超わかりやすく解説(@ドローン国家資格ちゃんねる)
特に最後のチャンネルは、法制度の背景もかみ砕いて解説してくれるので、「なるほど、そういう理由だったのか」と腑に落ちます。
自治体や教育機関が配布している無償教材の入手方法
意外と見落とされがちですが、自治体や教育関連機関でもドローン教材を無償で配布しています。
特に「青少年向け」「学校教育用」と明記されている資料は、親が学ぶ上でも非常に役立ちます。
- 「◯◯市 ドローン 教材」「教育委員会 ドローン 講座」などで検索
- 都道府県の技術教育センター・産業振興課の資料公開ページをチェック
- 航空局・総務省の青少年向け安全パンフレットも要確認
私は松本市の青少年科学センターで偶然見つけましたが、意外と多くの自治体がこうした資料をネットで公開しています。
わかりやすい図解入りで、小学生にも伝えやすい内容でした。
独学でも安心!親向けに組んだ3ステップのドローン学習ロードマップ
無料の教材がそろっても、「どんな順番で学べばいいのか」がわからないと、途中で迷いやすくなります。
そこで、親自身の体験をもとに作成した「3ステップ学習法」を紹介します。
これは私が実際に子どもと学んできた中で、無理なく継続できた流れをもとにしています。
初めてでも、これに沿って進めれば自然と知識と技術が身についていきます。
第1段階:ドローンの法律・規制を理解する動画と資料
最初のステップは、法律とルールを「怖がらずに知ること」です。
「免許制になって難しそう」と構えるよりも、「知らないまま飛ばす方がリスクが高い」と考えた方が実践的です。
おすすめは以下の2つの資料です。
- 国土交通省「無人航空機の飛行ルール」ガイド(PDF)
- YouTube「技能証明制度の基本を3分で解説」動画
特にPDFは、図解が多くて子どもに説明するのにも使えます。



「技適マークって何?」と聞かれたとき、自分で説明できるようになったときはちょっと誇らしかったです。
第2段階:初心者が安全に操作を覚えるシミュレーター活用法
次の段階では、実際に操作感覚を身につけていきます。
ただし、いきなり屋外で飛ばすのではなく、まずはシミュレーターから始めるのが安全です。
- DJI Virtual Flight(パソコン/スマホ両対応)
- Quadcopter FX(アプリ/簡易操作体験用)
ゲーム感覚で楽しめますし、操作に慣れておくことで屋外での失敗リスクを大幅に減らせます。
私たちは週末に30分ずつ、このシミュレーターで操作練習をしてから、外でのフライトに移行しました。
第3段階:親子で練習できる簡単な飛行・空撮ミッション
最後のステップは、「学んだことを実際に飛ばして試す」段階です。
このとき大事なのは、「完璧なフライト」ではなく、簡単でも達成感のあるミッションを設定することです。
例えば、次のような内容から始めましょう。
- 屋外で10秒間ホバリングに成功する
- 目標のマーカー上空で静止して写真を撮る
- 1分間で三角形コースを飛行する
これらは、失敗しても危険が少なく、成功すれば達成感があります。
私たち親子も、「今日は三角コース完了!」「よし、次は撮影だ」とゲーム感覚で進めていきました。
学びは遊びの中にこそ根づきます。
せっかく練習したら、初めてのフライトで素敵な映像も残したいですよね。
スマホだけでも失敗せずに撮影できるコツを、別の記事で詳しく紹介しています。


親子ドローン学習を定着させる工夫!家庭で実践する学び直しの方法
ドローンの知識や技術は一度覚えて終わりではなく、繰り返し学ぶことで定着していくものです。
しかし、忙しい家庭の中で継続するのは簡単ではありません。
そこで私たちが実践したのが、「家庭の中にドローン学習を自然に組み込む」工夫でした。
印刷して使える無料チェックリストと日記シート
まず取り入れたのが、毎回の練習内容を記録できる日記シートと、できたことチェックリストの活用です。
子どもと一緒にプリントアウトして、練習ごとに記入していきます。
このシートのメリットは、「学びの振り返り」と「達成感」が可視化できることです。
- JAXAこども宇宙教室の「チャレンジ記録カード」
- 長野県ドローン推進協議会の「飛行練習記録シート」
- 自作テンプレート(Googleスプレッドシートで作成)
私はGoogleスプレッドシートで家族共有の記録シートを作りました。
達成ごとに色を変えたりスタンプを入れたりして、子どもも進んで書くようになりました。
親子で取り組む3問クイズと復習ゲームの進め方
知識の定着には、アウトプットの工夫が欠かせません。
我が家では、毎回の練習前に「ドローンクイズ3問」と称して、前回の内容を確認する時間を設けています。
例として、以下のような出題をしています。
- 飛行前に必ず確認する3つのポイントは?
- 「人口密集地」で飛ばすために必要な手続きは?
- バッテリーの扱いで注意することは?
答えを一緒に出し合うことで、親の私も「これ、忘れてたな」と気づけることがあります。



正直なところ、クイズ形式にするだけで子どものやる気が全然違いました。
リビングで安全にできるドローン練習3パターン
「屋外練習ができない日」こそ、リビングでの室内練習を活用しましょう。
以下の3つのパターンは、トイドローン1台とクッションマットがあれば実施可能です。
- ソファーをスタート地点にして、テーブルの上で静止ホバリング
- 紙コップで作ったゲートをくぐるコース飛行
- 「3秒静止→90度回転→着陸」の動作チャレンジ
小さな空間でも十分なトレーニングになりますし、何より失敗しても笑ってやり直せる環境が魅力です。
「安全に楽しく」続けられる工夫が、家庭での学びを根づかせます。
これから室内練習を始めたい方は、手軽に買える初心者向けの機種もチェックしておきましょう。
お年玉の予算内で買えるおすすめモデルをまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください。


挫折しない!ドローン試験対策無料講座で独学を続けるための仕組みと習慣
独学は自由で気軽な反面、「途中で続かなくなる」という落とし穴があります。
そこで必要なのが、自分なりの仕組みと習慣を整えることです。
とくに親として取り組む場合、子どもとの約束がモチベーション維持にもつながります。
ここでは、私が実践してきた「挫折しない仕組みづくり」を3つ紹介します。
学びの進捗を記録する月間シートと見える化の工夫
まず始めに取り入れたのが、1か月単位の進捗シートです。
日々の小さな積み重ねを「見える化」することで、前に進んでいる実感が得られます。
使い方はシンプルで、学んだ項目や動画の視聴日、練習内容を記録していくだけです。
色分けやアイコンを使えば、子どもと共有しても楽しめます。
- Notion「ドローン学習カレンダーテンプレート」
- Googleスプレッドシートの習慣トラッカー形式
- マンスリープランナーに記録(紙派の方におすすめ)
私はA4紙で印刷できる「習慣ログ表」を冷蔵庫に貼っていました。
夕食後に書き込むのが、ちょっとした家族の時間になりました。
毎週30分の復習タイムで定着率が上がる理由
知識は「一度覚えた」だけではすぐに忘れてしまいます。
そこで導入したのが、週に1回30分だけの復習タイムです。
やることはとてもシンプルです。
- 前週の学びの振り返り(子どもと口頭チェック)
- 間違いや曖昧だった知識の確認
- できなかった操作をシミュレーターで再チャレンジ
短時間でも習慣化すると、理解度が格段に上がります。



私はこの「復習タイム」が、家族の中で“日常”になるのを目指しました。
習慣になれば、子どもから「今日やるの?」と声をかけてくれるようになります。
「教える親になる」ことで理解が深まる逆転学習法
最後におすすめしたいのが、「教える側にまわる」という方法です。
子どもに説明するために、「自分が先に学ぶ」このサイクルが、最大の理解促進になります。
たとえば「ドローンの飛行禁止空域ってどう説明する?」と考えるだけで、学びの質が変わります。
これは教育業界でも「ティーチング・イズ・ラーニング」として知られた手法です。
私は、試験対策の復習ノートを「子どもに読ませる」前提でまとめ直しました。
そうすると、あいまいな部分が浮き彫りになり、自分の弱点にも気づけるのです。
親が「教える人」になったとき、学びは飛躍的に深まります。
まとめ:無料オンライン講座は親がドローンを学び直す最短ルート
ここまで、親が子どもと一緒にドローンを学ぶために使える無料講座や学習方法をご紹介してきました。
最初は不安でも、正しい順番と仕組みさえ整えれば、誰でも「学び直し」のスタートを切れます。
そしてそれが、子どもの挑戦を支える大きな力になります。
今すぐ使える講座・教材を活用して知識を整理しよう
まずは、今回ご紹介した中から「これならできそう」と思える教材をひとつ選び、今日中にアクセスしてみてください。
学びの第一歩は、たった15分の視聴やダウンロードから始まります。
- ドローン講座の動画を1本見る
- 無料の学習シートを印刷しておく
- 「親子で空を飛びたいね」と話す
大切なのは「行動すること」です。
今すぐ完璧に理解しなくても大丈夫。
一歩ずつ進むことが、未来の自由な空撮につながっていきます。
親が学ぶ姿勢こそ子どもにとって最高の教材になる
この記事でお伝えしたかったのは、資格や知識の話だけではありません。
「親が学ぶ姿」を見せること自体が、最高の教材になるということです。
失敗しても、時間がかかっても、自分の背中を子どもが見ています。
だからこそ、無料講座や家庭での習慣をうまく活用し、親自身が学び続ける姿勢を見せていきましょう。



私が試験に合格したとき、息子が「次は僕が受けるね」と言ったあの瞬間を、私は一生忘れません。
親が資格をとり、安全の土台を築く。
その上で、子どもが自由に空を飛ぶ。
そんな未来を一緒に育てていきませんか?